鯛焼きのシーン

●サンプル動画●
鯛焼きシーンの動画サンプルです。
Kanon 第4話 Aパート 映像部無圧縮 29.97fps 40MB

●基本設定●
以下で説明している画像ですが、あらかじめ以下の設定をしてあります。
  サイズの変更:704x480
  フレームレートの変更:24←30fps
  インターレース解除:自動24
  クリッピング:上0 下0 左12 右4
色調補正も設定していますが、ここでは説明しません。

※ サイズの変更ですが、上の設定は動画再生時に再生ソフト側で画像の縦横比を16:9にリサイズさせることを前提にしています。 最初から正しいアスペクト比にしてエンコードする場合は、704x396などにリサイズしてください。



このシーンの鯛焼きの模様の線ですが、湯気が掛かったりして線が淡く、 強くNRをかけると消えてしまいます。


極端な例ですが、強くNRをかけるとこうなります。髪の毛の線(矢印部分)も消えかかっています。頬の斜め線3本は完全に消えています。


まず、Wavelet_NR Type-Gの説明です。
展開値2にします。白黒の確認画面を見て、鯛焼きの模様の線が浮かび上がるように、かつ、 ノイズが増え過ぎないようにエッジLv5、Lv4を調節します。


展開値1にします。エッジLv3を調節しますが、確認画面の幅が小さくて鯛焼きの模様は確認しにくいですね。


確認画面だと分かりにくいので展開値0にします。そして画面を2倍に拡大します。 メイン画面をアクティブにして「+」キーを押すと拡大できます。「−」キーで縮小できます。 画面を大きくして見るとノイズなどが確認しやすくなります。 鯛焼きの線を消さないようにするには、LV5〜3をかなり小さい値にしないといけません。 LV2〜0は、展開値を1にしたり0にしたりして設定します。


展開値2にします。Y-NRH5〜Y-NR4を調整します。ノイズが増えすぎないところまで値を下げます。


展開値1にします。Y-NR3〜Y-NR0Lを調整します。ノイズが増えすぎないところまで値を下げます。 あとは、適用度、縦係数をいじります。鯛焼きの線が消えなくて、ノイズも取れる設定を探してください。


アンシャープマスクを強めに設定するとノイズが強調され、ノイズの確認の参考になります。 範囲設定を1〜3に変えると強調されるノイズが変化します。 全然ノイズが取れていないですね(苦笑。
※フィルター適用の順序設定に注意してください。


ちなみにノイズを取らずにアンシャープマスクを強くかけるとこうなります。


Wavelet3DNR2 をいじってみます。正直このフィルターの使い方は分からないので適当に設定してしまっています。 Wavelet_NR Type-Gの展開値を1,2にすると、3DNR2のノイズの取れ具合も確認できます。 「前輝度2DNR」などにチェックを入れていますが、意味も分からずチェックしています。 有効にすると少しノイズがとれたもので。


とりあえず、こんな感じになりました。
ほっぺたの線が消えそうだ…。


フレーム差分を使うと別のフレーム画像との差分を確認できます。 図の設定では、1フレーム前の画像との差を確認できます。 輪郭線が浮かび上がっていますが、これは輪郭線周りにノイズが残っているということでしょう。


アンシャープマスク、フレーム差分などで確認しながらさらにNR設定を見直してみてください。 Aviutl標準添付のノイズ除去フィルターを使っていませんでしたが、説明した2つのフィルターで 取りきれなかったノイズをこのノイズ除去フィルターで取れる可能性もあります。

 

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