ベタ塗り領域の小さいノイズ

ベタ塗り部分に発生した小さなノイズを消します。
AviUtlに動画を読み込ませて、すべてのフィルターをOFFにします。 クリッピング&リサイズも解除します。 そしてインターレース解除の設定をしてください。 「自動」「自動24fps」などエンコード時に使用するものを選択しておいてください。

注)表示中のフレームの画像のコピー、ペーストはAviUtl標準装備のインターレース解除が実行された後の画像に対して 実行されているっぽいので、インターレース解除の設定をした状態で作業します。 オプションのインターレース解除2や自動フィールドシフトなどの場合はどうなるか分かりません。スマソ。


図のようにベタ塗り部分に発生した小さなノイズは簡単に消せます。


ノイズがあるフレームで「編集」メニューの「現在のフレームをクリップボードにコピー」を実行します。


PhotoShopを起動して「ファイル」メニューの「新規」を実行します(または[CTRL]+N)。
図のように「幅」「高さ」は先ほどクリップボードにコピーした画像のサイズが自動的に設定されます。 解像度は個人的な好みで「72」にしているのですが、ここは特にいじる必要はありません。 「初期表示内容」の「透明」も私の好みで設定してあります。

訂正
図の解像度指定の単位が間違っていました。私の使っている設定は「72 pixels/inch」でした。



「編集」メニューの「ペースト」(または[CTRL]+V)を実行すると、画像が貼り付けられます。


ノイズ部分を拡大表示するため「ズーム」を使います。 ツールボックスの「ズーム」をクリックします(虫眼鏡が描かれたボタンです)。


カーソルで図のA点からB点までドラッグします。 ドラッグ中は図のような点線が表示されますが、この範囲がウィンドウいっぱいに拡大されることになります。


ズームできました。


スタンプツールを使います。


スタンプツールとパターンスタンプツールというものがあるので注意してください。 ボタンのアイコンがパターンスタンプツールになっている場合は、スタンプツールのボタンは隠れている状態です。 この時は、パターンスタンプのボタンを押した状態でしばらく待つと、図のように隠れたボタンが表示されます。 カーソルをドラッグしたまま右にずらしてスタンプツールのボタンの上でマウスボタンを放します。


これから行う作業について説明します。 スタンプツールを使って、図のAの領域の画像をBの領域にコピーします。


カーソルを画像の上へ動かして、現在のブラシサイズを確認してください(円の大きさを確認)。 これは大きすぎます。
円形のカーソルが表示されない場合は、下の図のように環境設定を行ってください。


●円形のカーソルを表示するように設定する場合
「ファイル」メニュー→「環境設定」→「画面表示・カーソル」を選んでください。 図のように「ペイントカーソル」の設定を「ブラシサイズ」にしてください。


ブラシパレットで、小さめのブラシサイズのボタンを押します。


これぐらいのブラシサイズがちょうどよいです。


コピー元領域の開始位置を指定します。
だいたいで良いので、図のような位置にカーソルを持ってゆき、ALTキーを押したままにします。 カーソルがスタンプマークになりますので、その位置でマウスをクリックしてください。


コピーを始めます。
図のX地点でマウスをドラッグしてY地点まで動かしてください(ノイズの白い線をなぞる)。 ドラッグ中にプラス印が表示されますが、これはコピー元の位置を表しています。


ノイズの白い線が消えました。
ブラシ、エアブラシで修正するのと違い、細かいノイズ感もコピーされるので、仕上がりに違和感が少ないと思います。


「レイヤー」メニューの「画像を統合」を実行します。


ツールボックスの「ズーム」ボタンをダブルクリックするとズームが解除されて等倍表示になります。 そして、ウィンドウサイズを調整して画像全体が表示されるようにしてください。
「選択範囲」メニューの「すべてを選択」(または[CTRL]+A)を実行します。


画像全体が選択されている(点線で囲まれている)ことを確認して、「編集」メニューの「コピー」(または[CTRL]+C)を実行します。


AviUtlに戻ります。 「編集」メニューの「現在のフレームにクリップボードから貼り付け」を実行します。


作業が完了しました。


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