時報の処理
番組冒頭に時報の音が入っている場合の処理方法を説明します。
このように番組の冒頭に時報が入っていることがあります。
ここでは「少女革命ウテナ」の場合を例に説明します。
図のように、時報の音に続いてオープニングの音楽が流れます。
時報の開始から、音楽が流れるまでの時間は、約0.47秒でした。
時報と音楽の境界を拡大してみると、重なっているのが分かります(耳で聞いても分かりますが)。 そういう訳で、完全に時報の音を消すことはできません。
時報の波形を拡大してみると、図のように、時報の周波数が1000Hzであることが分かります。
「音声ノイズ除去」というフィルターを使用します。
「時報低減」タブを選択して、パラメーターを設定します。
「クロスフェード」というパラメーターがありますが、ヘルプを見ても正確な説明がないので適当に設定しています。
このフィルターを使用しても、図のように波形の先頭にノイズが出ることがあります。 これについては、後で説明しますが「音声フェードイン/アウト」フィルターを使用します。
一般的なクロスフェードについて説明します。
ビデオや音声の編集ソフトなどで、音声Aと音声Bが重なっている部分があるとします。 ここで、クロスフェードの設定をすると、音が重なっている部分で、 音声Aをフェードアウトさせつつ、音声Bをフェードインさせるようにできます。 映像でも同様にクロスフェードができます。
今使っているTVMW5の「タイムラインモード」でも、クロスフェードが使用できます。
「時報低減」フィルターの説明にあったように、冒頭にノイズが残ってしまった場合は、 「音声フェードイン/アウト」フィルターを使用します。
「音声フェードイン」を有効にして、適当に時間を設定します。 「音声フェードアウト」は無効にしておきます。
Back